DIVE!!

バンドを始めたきっかけは、

うちのボーカルのGeshiに中3の時に文化祭で出たいからと誘われたのでなんとなーくそこから。

あの時は上手く人とコミュニケーションを取れなくて少し寂しかったシーズンで、

純粋にそうやって誘ってくれたのがめちゃめちゃ嬉しかった。

そこから文化祭に向けてバンドで練習をしていくんやけど、

もうひたすら楽しかった。

楽しかったし何よりも居場所があるのがとてつもなく幸せやった。

そしていざ文化祭でライブをした時にさ、

ステージに立って演奏した時に見てくれてる友達の顔みたらさ、

楽しそうに笑って演奏見てくれてんの。

俺もうめちゃくちゃ嬉しかった。

俺そうやって笑ってくれてる人とか見てさ、

なんかすごい温かい気持ちになったんよな。

それから俺もう音楽で食っていけるようになりたくて。

まだ知らないことだらけやし演奏も下手くそやしなかなかの馬鹿っぷりやったけど、

それだけを貪欲に求めとった。

高校に入ってからもバンドをしたくてそうゆう話を自己紹介の時に言ってたら、

まさかのバンドしてる先輩から、

「あたしの知り合いに紹介してあげる!!」

っち言われてまさかのトントン拍子で話が進んで、

メンバーが見つかってバンドを組んだ。

自分で作った初めての曲を褒めてくれてものすごい嬉しかった。

けど、

そこでまさかの曲の趣味が合わないと言うメンバーとぶつかってしまって、

1回だけライブしてそのまま解散してしまうことに。

ここで初めて壁にぶち当たったなぁー。

バンドの難しさをものすごく感じた。

もうこの時期には結構知り合いとか友達ができてて、

いろんなバンドを組んでは解散して、

サポートで入って脱退しての繰り返しをしとったかなぁー。

でもそこで感じたのが、

今俺がしてることはなんとなく止まりやなぁー。

みたいな。

中身がなくてなんでバンドしよんのやったっけ?

つって迷子になってしまった。

ギターとしてもボーカルとしてもバンドは組んだけど、

なかなかライブもできずに解散とか、

方向性が違うからつって解散したりもした。

あの時の大切な気持ちがいつの間にか自分の中から消えてしまっとった。

あの時期はひたすら苦しかったなぁー。

生きてる意味とかバイトしてお金を稼ぐ意味とかそんなの考え出してしまって、

暴走が始まったカオスな時期やったwwww

飯食って働いて寝て終了。

道徳と規則の中でへらへら頑張るしかないのか。

憧れのバンドの曲をその時に聴いて、

歌詞を見た時に余計にその暴走がスピードアップしてやばかった。

俺はプロになる。なりたい。

っち言葉にすればするほど苦しくなっていった。

そのまま高校三年の卒業するちょっと前の時期に、

うちのボーカルのGeshiからお誘いが来るのですよ。

卒業ライブがあるんやけどバンドせん?

つって。

Geshiは高校に入ってからは基本的にソロで活動してて、

途中で中退して本気でプロを目指そうとしてた。

そうゆう人からのお誘いは、

自分にとって何かしらアクションが起きるはず!!

と思ってギターとして加入。

そこからどんどん心の中が洗われていったかなぁー。

Geshiソロの音源とかその頃くらいからちゃんと聴いて、

歌詞の意味を理解しようとしだしたんやけど、

これがまた素晴らしいのよさ。

俺歌詞にめちゃめちゃ救われた。

このくらいの時に、

バンドの人間関係の難しさをGeshiとよく話すようになって、

「俺もう何でも言い合える人としたいけん、お前とバンドしたい。

みたいなこと言われて、

完全に火がついた。

Geshiの歌詞とメロディを送り出せるスペシャル伴奏楽器隊の一人になりたかった。

それからぐわーっと曲を作って、

若干コピーも混ぜてやけど卒業ライブに出た。

お客さんの動員数は約400人。

めっちゃくちゃドキドキした。

いざ演奏が始まってお客さんの方を見たらさ、

拳あげて笑って楽しそうに声出しながら見てくれてる人がおるんよ!!

俺もうそれがたまらんくて。

とてつもなく幸せやった。

「あぁこれだ!!」

みたいな。

それから卒業ライブが終わって、

すこーし日が経ってバンドの友達達と色々話とったら、

バンド組むか!!

みたいになって。

それがBARE BUMPになるんやけど、

それから色々メンバーと話していくと、

みんなプロになりたい!!

っちそれぞれが言って。

俺こんなことあんのか!!?
夢なんじゃね!!?

とか思った。

けど夢じゃなくて本当にお互いを引き付け合うようにして集まった。

ほんとにまだ今もびっくり。

そこからまた俺の中で気持ちの変化があって、

中学生の時の貪欲な気持ち+確信が生まれたんよな。

音楽で人と関わっていきたいし、

来てくれた人達を楽しませたい笑わせられたら、

純粋な気持ちでその一日をすごせる環境を作れる人になりたいとまた思えるようになった。

そのおかげで自分で決めたギリギリの時間まで挑戦していきたいとも思った。

挑戦は25歳まで。

挫折とか解散の危機とかにぶつかる事は必ずあると思う。

そこで当たって挫けてまた立ち直れるように、

皮膚が傷付くと頑丈になるように修復していくように、

人としてもバンドマンとしても俺は成長していきたい。